テイスティングとはその言葉通り、焼酎の味や匂いの違いを利き酒によって調べることをいいます。
焼酎の利き酒を行う専門家もおり、味覚と嗅覚を使って調べます。
利き酒は本来はプロが行うものですが、自分好みの焼酎に出会うためにも挑戦することもあります。
目次
テイスティングに必要なもの
・テイスティングを行う数種類の焼酎
・焼酎の数分のグラス(用いるグラスは焼酎の香りがこもらないようにロックグラスのようなグラスを使うとよい)
・水(利き酒をした後の口直し用)
テイスティングの方法
・色の確認
グラスを光に透かして焼酎の色や照りを見たり、濁りがあるかないかを調べたりします。
樽貯蔵したものや長期熟成した焼酎は琥珀色やべっ甲色のように淡く色がついたものがあります。
色を見比べることも利き酒の楽しみの一つです。
・香りの確認
焼酎を入れたグラスを軽く揺り動かし、鼻を近づけて香りをかぎます。
ガス臭の有無や原料の香り、フルーティーな香り、ナッツの様な香ばしさ、樽香などの複雑な入り混じった香りを嗅ぎ分けます。
香りの立ち上がり方は温度によって違うため、さまざまな温度のお湯で割ってみるのも一つの楽しさです。
・味の確認
口に少量含み、口の中に広がる香りを調べます。
次に舌全体に焼酎を広げ、味を見ると同時に、空気を吸い込んだ時に鼻を通して感じる香りも調べます。
その後焼酎を吐き出し、後味と残り香も調べます。
そうすることで、余韻が長く残るものなのか、すっきりと後味が軽いものなのかがわかります。
テイスティングを何度も行うと、いろいろな種類の焼酎を飲み比べることでそれぞれの味の個性がわかるようになるだけでなく、自分好みの味も見つけ出せるようになります。
利き酒をすることで色々な種類の焼酎を試し、自分好みの味や香りの1本が見つかると、焼酎を飲む楽しさが倍増します。
1人で何種類もの焼酎を準備するのも大変なので、焼酎が好きな友人数人で集まり、テイスティングをするのもいいかもしれません。
また、焼酎の銘柄をたくさん取り揃えた居酒屋などで少しずつ試してみましょう。
焼酎はいもや米、麦にそばなど原料によって味や香りが全く異なります。
韓国やアメリカ、フランスなどにも焼酎はあり、アメリカではとうもろこし、フランスでは砂糖大根(デーツ)を原料に造られています。
銘柄も非常に多く、全種類を制覇するのは難しいです。
しかし、そのなかでも違いを発見し、味わう楽しみは無限にあるのが焼酎の楽しさです。